岡山県の登録支援機関おすすめ人気ランキング9選【2025年最新版】

作成日:2025年6月26日
最終更新日:2025年6月26日

深刻な人手不足に直面する岡山県の企業では、即戦力となる外国人材を確保できる「特定技能」制度への注目が高まっています。しかし、外国人を受け入れるには生活サポートや行政手続きなど対応すべき事項が多く、自社だけで行うのは簡単ではありません。そこで頼りになるのが登録支援機関です。登録支援機関に委託すれば、外国人材の受け入れ・定着に必要な支援業務をプロに任せられるため、企業は本業に専念できます。

本記事では、岡山県の登録支援機関おすすめ人気ランキング9選をお届けします。岡山県内に本社を置き(※1位のみ東京本社)、特定技能制度に精通した信頼できる機関を厳選しました。各社の特徴や得意分野、サポート体制を比較し、さらに登録支援機関の役割や費用相場、利用時の注意点、自社で受け入れる方法まで解説します。岡山の中小企業の経営者・人事担当者の方々が、最適なパートナーを選び抜き、外国人材の戦力化を成功させるための指南役となれば幸いです。

1万社の登録支援機関から厳選!活躍する特定技能人材を紹介する渡鹿支援機関9選

セカジン 運営

執筆者

セカジン運営

2014年から世界40カ国を旅し、日本と海外の暮らしの違いを肌で感じてきました。 「人がもっと自由に働ける社会をつくりたい」という思いから、外国人の在留資格や就労制度(特定技能・技人国・技能実習・育成就労など)に関する情報を発信しています。

岡山県の登録支援機関おすすめ人気ランキング9選

1位:合同会社エドミール(AIDE MILLE)

おすすめポイント

  • 特定技能分野に特化し、延べ600名以上の外国人支援実績を持つ業界トップクラスの専門企業
  • 受入企業ごとに専任担当を配置し、ビザ申請から定期面談まで手厚くサポート。外国人材にも生活支援・日本語研修・職場OJTを充実提供
  • 料金体系が明瞭で初回相談は無料。契約前に費用内訳を丁寧に説明してくれる高い透明性と安心感

基本情報

会社名 合同会社エドミール(AIDE MILLE)
住所 東京都中野区白鷺1-10-14
登録支援機関番号 25登-011916(2019年登録)
対象国籍 ベトナム、インドネシア、中国、タイ など
対象業種 建設業、飲食料品製造業、外食業 ほか特定技能14分野
URL https://aidemille.com

エドミールは特定技能に特化した外国人支援のエキスパート企業です。東京に本社がありますが全国対応しており、岡山県内の企業への支援実績も豊富です。建設業・食品製造業・外食業など多数の分野で600名超の外国人材受け入れ支援を手掛けてきた実績があり、ビザ申請から受入れ計画策定、就業後のフォローまで一貫して任せられます。外国人本人に対しても、来日前の生活オリエンテーションや日本語教育、現場OJT指導まで手厚く実施しており、ミスマッチ防止と高い定着率に寄与しています。

代表の武藤氏は技能実習生の監理団体での経験を経て2019年に同社を設立。業界知識が豊富で、専門用語の多言語教材作成や現場向けマニュアル整備など「現場主義」の支援が強みです。初めて外国人を採用する企業でも安心して任せられる信頼性の高い登録支援機関と言えるでしょう。

2位:株式会社グロップ

おすすめポイント

  • 岡山県発祥の大手人材サービス企業。創業以来数十年の実績で培った企業ネットワークとノウハウを活かし、外国人材支援でも抜群の信頼度
  • 社内に多言語対応チームを配置(ベトナム語、中国語、インドネシア語、クメール語、タイ語、ネパール語など)し、採用から日常生活までワンストップでサポート
  • 特定技能人材の紹介・派遣から在留手続き代行、受入れ後の定期面談まで自社完結。農業・製造業・外食業など幅広い業種で即戦力人材の受入れを実現

基本情報

会社名 株式会社グロップ
住所 岡山県岡山市中区さい東町2-2-5
登録支援機関番号 19登-000944(2019年6月28日登録)
対象国籍 ベトナム、中国、インドネシア、カンボジア、タイ、ネパール など
対象業種 農業、製造業、外食業 ほか特定技能14分野
URL https://www.grop.co.jp

グロップは岡山市に本社を置き、全国展開する総合人材サービス企業です。地域密着の強みと大手ならではの資源を活かし、特定技能の分野でも先駆けて登録支援機関に登録されました。自社内にグローバル人材サービス部門を持ち、多国籍スタッフが在籍しているため、ベトナム語や中国語をはじめ6カ国語でのコミュニケーションに対応可能。現地での人材発掘から入国後の生活サポートまでワンストップで提供し、「採用して終わり」ではなく就労後の定着まで見据えた包括支援を行っています。

特に農業分野の特定技能では外国人派遣サービス(農業特定技能の派遣受入れ)にも力を入れており、季節変動のある業務に柔軟に対応できると評判です。また製造業や外食業など多彩な業界での紹介実績があり、各業種の現場ニーズに合わせた研修・フォロー体制を整備。岡山県内の企業にとって、豊富な人材ネットワークと実績を持つグロップは安心して相談できるパートナーでしょう。

3位:株式会社ドルフィン・エイド

おすすめポイント

  • 岡山県倉敷市を拠点に介護分野に特化した支援を展開。自社で介護施設を運営し、多数の外国人介護人材を受け入れてきた実践経験に基づくサポート
  • 英語やタガログ語はもちろん、ベトナム語・ミャンマー語・ベンガル語など計6言語に対応した多国籍スタッフが在籍。文化背景を踏まえたきめ細かなフォローが可能
  • 来日前の研修から入社時のオリエンテーション、資格取得支援までトータルケア。実際に同社で働いた外国人が介護福祉士に合格するなど定着・スキル向上の実績も豊富

基本情報

会社名 株式会社ドルフィン・エイド
住所 岡山県倉敷市白楽町591-1
登録支援機関番号 19登-000997(2019年6月28日登録)
対象国籍 フィリピン、ベトナム、インドネシア、ネパール、ミャンマー、バングラデシュ など
対象業種 介護(主に介護分野に特化)※他に清掃、外食業等の支援実績あり
URL https://www.dolphinaid.jp

ドルフィン・エイドは岡山県内で介護付き有料老人ホーム等を運営する企業で、現場で培ったノウハウを活かした外国人材支援が持ち味です。特に介護分野に強く、創業以来フィリピンやベトナムをはじめ多くの外国人介護スタッフを受け入れてきました。現場で直接雇用した経験から、外国人がつまずきやすいポイントを熟知しており、来日直後の生活指導から介護現場での技術指導まで実践的なフォローを提供しています。

対応言語は英語・タガログ語はもちろん、ミャンマー語やベンガル語までカバーしている点も特筆できます。これは東南アジア各国から幅広く人材を受け入れている同社ならではの強みです。実際に、同社で働いていた外国人技能実習生が特定技能に切り替え、さらに介護福祉士国家試験に合格した事例もあり、単に人材を紹介するだけでなく長期的なキャリア形成まで支援していることが伺えます。介護分野で外国人材活用を検討している企業にとって、心強いパートナーと言えるでしょう。

4位:株式会社備前ハイ・コーポレーション

おすすめポイント

  • 岡山県備前市に本社を置き、2004年創業以来人材紹介・派遣業で実績を積む老舗企業。地域企業との信頼関係が厚く、外国人材支援でも地元密着の手厚いサービス
  • 技能実習から特定技能への切替支援やエンジニア派遣など実績多数。社内に通訳スタッフが在籍し、ベトナム語・タガログ語・英語での迅速なコミュニケーション対応が可能
  • 人材紹介・派遣事業者ならではのマッチング力が強み。企業のニーズに合った人材を発掘し、入社後も定期訪問や研修フォローで定着まで徹底サポート

基本情報

会社名 株式会社備前ハイ・コーポレーション
住所 岡山県備前市香登西745-1
登録支援機関番号 19登-000176(2019年登録)
対象国籍 ベトナム、フィリピン、カンボジア、英語圏 など
対象業種 製造業、建設業、自動車整備 ほか特定技能14分野
URL https://www.bizen-high.co.jp

備前ハイ・コーポレーションは岡山県東部で長年にわたり人材ビジネスを手掛けてきた企業です。「皆さまの仕事を全力サポート」をモットーに、国内人材はもちろん外国人材の紹介・派遣にも精通しています。2019年に登録支援機関として登録後、ベトナム人エンジニアの派遣や技能実習生の特定技能移行など様々なケースで支援実績を積んでいます。

社内には通訳専門スタッフが在籍しており、必要に応じて迅速に対応可能です(ベトナム語や英語ほか数言語対応)。企業と外国人との橋渡し役としてミスコミュニケーションを防ぎ、トラブル発生時もスピーディーにフォローします。また、備前商工会議所所属企業でもあり、地元企業とのネットワークを活かしたきめ細かなサービス提供が魅力です。初めて外国人を受け入れる中小企業でも親身になって相談に乗ってくれる心強い存在でしょう。

5位:株式会社ネット・アジア

おすすめポイント

  • 岡山市に本社を構え、特定技能制度開始当初から登録支援機関として活動。2019年登録(登録番号19登-000177)と早期から豊富な支援実績を持つ
  • 人材紹介事業や異文化研修事業も展開しており、外国人材の採用から育成・定着までワンストップでサポート。中国・ベトナム・インドネシアなど現地ネットワークも強固
  • 対応言語は中国語・ベトナム語・インドネシア語を中心に英語やミャンマー語等もカバー。製造業からサービス業まで幅広い業種で企業と外国人双方を手厚く支援

基本情報

会社名 株式会社ネット・アジア
住所 岡山県岡山市中区湊108-5
登録支援機関番号 19登-000177(2019年5月28日登録)
対象国籍 ベトナム、中国、インドネシア、カンボジア、ミャンマー など
対象業種 製造業、サービス業、介護 ほか特定技能14分野
URL http://www.net-asia.co.jp

ネット・アジアは岡山市に拠点を置き、外国人材関連サービスを総合的に提供する企業です。2019年の特定技能制度施行と同時に登録支援機関となり、岡山県内外の企業を支援してきました。単なる支援業務代行に留まらず、外国人の人材紹介や海外ビジネス支援、通訳・翻訳サービス等も手掛けている点が特徴です。そのため、「人材の採用~受け入れ後支援」まで一貫対応できる体制が整っています。

ベトナム・中国・インドネシアをはじめアジア各国にパイプを持ち、優秀な人材確保に強みがあります。対応言語もこれら主要国の言語に加え英語やカンボジア語、ミャンマー語など多岐にわたり、語学や文化の壁をスムーズにクリアします。製造業や介護、飲食サービスなど様々な業界でマッチング実績があり、企業ニーズに沿った人材提案から就業後の定着支援まで丁寧に寄り添う姿勢で評判です。

6位:株式会社キャリアプランニング

おすすめポイント

  • 岡山県を中心に人材紹介・派遣事業で知名度の高い総合人材サービス企業。地域企業との強固な信頼関係と求人ネットワークにより、外国人材のマッチングにも強み
  • 特定技能の登録支援機関として2019年登録済み(登録番号19登-002248)。自社内に専門部署を設置し、ベトナム語・中国語・英語対応のスタッフが在留管理から生活支援までサポート
  • 各種セミナー開催や情報発信を通じて外国人雇用のノウハウを蓄積。製造業や運送業、外食業などで数多くの受入れ実績があり、きめ細かなフォローアップで定着率向上に貢献

基本情報

会社名 株式会社キャリアプランニング
住所 岡山県岡山市北区本町6-36 第一セントラルビル
登録支援機関番号 19登-002248(2019年9月19日登録)
対象国籍 ベトナム、中国、フィリピン、ネパール など
対象業種 製造業、運送業、外食業 ほか特定技能14分野
URL https://www.capla.co.jp

キャリアプランニング(略称:キャプラ)は岡山市に本社を置く地域大手の人材サービス企業です。長年培ってきた地元企業との信頼関係と求人ネットワークを背景に、特定技能分野でも適材適所のマッチングを実現しています。2019年に登録支援機関に登録後、製造業や物流業、外食産業など幅広い業界で外国人材の受け入れ支援を手掛けており、その実績は岡山県内でもトップクラスです。

社内には外国人材専門のチームを組成し、ベトナム語・中国語・英語を話せるスタッフが在籍しています。受入れ企業と外国人の間に立って、在留資格申請手続きから日常生活の相談まで丁寧にサポートするため、初めて外国人を雇用する企業でも安心です。また、外国人雇用に関するセミナーを主催するなど情報発信にも積極的で、制度改正や各国の最新情報にも精通しています。地域の頼れる人材パートナーとして、企業の成長を人材面から支えてくれるでしょう。

7位:協同組合日越交流センター

おすすめポイント

  • 岡山県瀬戸内市に本部を置く外国人技能実習の優良監理団体(一般監理事業)であり、2019年より特定技能の登録支援機関としても活動。技能実習から特定技能への切替実績が多数
  • ベトナムを中心にカンボジア、ミャンマー、ネパール等の多国籍スタッフが在籍し、4ヶ国語以上でのサポートに対応。各国の文化を理解した上できめ細かな支援を提供
  • 組合ネットワークを活かし、受入企業を定期訪問して情報交換や課題解決を支援。適正価格の料金設定と費用内訳の事前提示で、安心して利用できるオールラウンドな支援を実現

基本情報

団体名 協同組合日越交流センター
住所 岡山県瀬戸内市邑久町本庄2090-4
登録支援機関番号 19登-000538(2019年6月11日登録)
対象国籍 ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ネパール など
対象業種 建設業、農業、製造業、介護 ほか特定技能14分野
URL https://ncet.asia

協同組合日越交流センターは、岡山県に本拠を置く監理団体(技能実習生受入れ組合)であり、特定技能制度開始当初から登録支援機関としての役割も果たしています。「日越交流」の名の通りベトナムに強いパイプを持ち、多くのベトナム人技能実習生・特定技能外国人の受け入れ支援実績がありますが、近年はカンボジアやミャンマー、ネパールなど対象国籍を拡大し、幅広い国籍の人材をサポートしています。

同組合の強みは、多言語対応と徹底した現場フォローです。ベトナム語・クメール語(カンボジア)・ミャンマー語・ネパール語などに対応できるスタッフが揃っており、各国出身の専任担当者が文化的背景も踏まえたきめ細かなサポートを提供します。支援担当者は受入企業を毎月訪問し、就労状況や生活面の確認・相談対応を欠かしません。料金も適正で、契約前に明確な見積りを提示してくれるため安心です。技能実習から特定技能への移行を検討している企業にとって、経験豊富で頼れるパートナーと言えるでしょう。

8位:アリアンサ株式会社

おすすめポイント

  • 岡山市北区に拠点を置く人材サービス企業。2019年7月に登録支援機関に認可され、特定技能ビザ人材の紹介・支援を開始。以降、更新登録を経て最新情報にも精通
  • 対応言語はベトナム語・ポルトガル語・英語とユニークな組み合わせ。ブラジル人などポルトガル語圏の人材にも対応可能で、アジア以外の外国人採用ルートも確保
  • 外国人材の発掘(国内外問わず)から就職後の定着支援まで一貫サポート。在留資格手続きや生活サポートも丁寧に行い、自社内で完結できない業務をしっかり代行

基本情報

会社名 アリアンサ株式会社
住所 岡山県岡山市北区中撫川411-1
登録支援機関番号 19登-001123(2019年7月11日登録)
対象国籍 ベトナム、ブラジル(ポルトガル語圏)、英語圏 など
対象業種 製造業、飲食料品製造業、外食業 ほか特定技能14分野
URL https://aliansa.ltd

アリアンサ株式会社は、他社にはあまりないポルトガル語対応が可能な登録支援機関です。岡山市にオフィスを構え、2019年7月に出入国在留管理庁から登録支援機関の認可を受けました。ポルトガル語圏、特に日系ブラジル人など南米出身の人材にも対応できるため、製造業の現場などでブラジル人労働者の受け入れを検討している企業には心強い存在です。

もちろんアジア圏の人材にも強く、ベトナムやフィリピンをはじめとする送り出し機関とのパイプを生かして国内外から即戦力となる人材を発掘します。社名の「アリアンサ(Aliansa)」はスペイン語で「同盟・提携」を意味し、企業と外国人材の良き橋渡し役となることを目指しています。入社後のフォローも丁寧で、生活面の支援やトラブル対応まで責任を持って対処してくれると定評があります。

9位:株式会社アイリーピープル

おすすめポイント

  • 倉敷市に本社を置く人材派遣・紹介会社で、外国人専門部署を擁するグローバル人材のエキスパート。特定技能はもちろん高度人材の紹介実績もあり、多彩なニーズに対応
  • 対応言語はベトナム語・インドネシア語など東南アジア言語が中心。ベトナム人材ネットワークに特に強く、現地大学や送り出し機関と提携して優秀な人材を安定供給
  • 自社サイトで外国人向け求人情報発信や登録者データ管理を行うなどITも駆使し、マッチングの精度とスピードを向上。受入れ前後の研修・面談で定着までサポート

基本情報

会社名 株式会社アイリーピープル (Irie People Co.,Ltd.)
住所 岡山県倉敷市二子138-4
登録支援機関番号 19登-000824(2019年6月28日登録)
対象国籍 ベトナム、インドネシア、ミャンマー、タイ など
対象業種 製造業、小売・サービス業、外食業 ほか特定技能14分野
URL https://www.iriepeople.jp

アイリーピープルは、岡山県内で外国人人材の紹介・派遣に注力する企業です。その特徴は、何と言っても東南アジアとの強力なネットワークでしょう。特にベトナムとは現地大学や教育機関と提携し、人材バンクを構築しています。最新の登録者データによれば、登録外国人の国籍構成はベトナムが最多であるものの、インドネシアやミャンマーなども含め多様化しており、様々な企業ニーズに対応可能な体制を整えています。

同社は高度人材(技術・人文知識・国際業務ビザ等)の紹介実績も持つため、特定技能1号に留まらず将来的な人材のキャリアアップまで見据えた支援が可能です。自社Webサイト上で外国人向けに多言語で求人情報を発信し、応募者の集客から選考・入社後フォローまで一貫してITシステムで管理することで、マッチングの効率と精度を高めています。入社後も専任スタッフが定期的にヒアリングや研修を行い、受け入れ企業と協力して定着率向上に努めている点も安心です。

登録支援機関とは?

登録支援機関とは、特定技能外国人を受け入れる企業(特定技能所属機関)から委託を受けて、外国人本人への支援業務を代行する機関です。特定技能制度では、受け入れ企業は入国前のオリエンテーションから住宅確保、日常生活のサポート、行政手続き同行、日本語学習支援、定期的な面談・職場訪問など、計10項目の支援を外国人に対して実施することが義務づけられています。これらを自社で全て賄うのが難しい場合に、出入国在留管理庁に登録された外部の専門機関に支援を委託できる仕組みが設けられており、その委託先が「登録支援機関」です。

登録支援機関になるには、過去に技能実習生の失踪や不正な雇用がないこと、適切な支援体制と外国人とのコミュニケーション手段(対応言語)を備えていることなど、厳格な基準を満たす必要があります。登録支援機関は各機関ごとに登録番号が付与され(例:岡山県の機関は「19登-○○○○○○」など)、法務省の公開リストで確認することができます。企業は信頼できる登録支援機関に委託することで、自社では対応が難しい異文化対応や煩雑な行政手続きをプロに任せられ、特定技能外国人が安心して働き続けられる環境整備を効率的に行うことが可能になります。

岡山県の登録支援機関の費用相場

登録支援機関に支援業務を委託する際の費用は、委託内容や人材の人数によって異なりますが、一般的な相場としては「1人当たり月額3~4万円前後」が目安となります【支援委託費】。この費用で前述の10項目の支援(生活オリエンテーションや定期面談など)を代行してもらえるイメージです。
また、登録支援機関によっては初期費用として人材紹介料などが発生するケースもあります。特定技能外国人の採用ルートが企業側に無く、登録支援機関から紹介してもらう場合は、1名あたり15~30万円程度の紹介手数料もしくは年収の20~30%程度の成功報酬を支払うのが一般的です。逆に、自社や他の人材紹介会社で採用が決まっている場合は、支援委託費(月額)だけで契約できることもあります。

その他に考慮すべき費用として、在留資格申請代行費用(行政書士などに依頼する場合、1件あたり10~15万円ほど)や、外国人の渡航費・保険加入費用、入社時の研修費などがあります。岡山県内の登録支援機関でも基本的な料金体系は全国相場と大きく変わりませんが、契約内容によっては料金に幅があります。必ず複数社から見積もりを取り、支援内容と料金のバランスを比較検討すると良いでしょう。

岡山県で特定技能制度を活用する上での注意点

岡山県で特定技能外国人を受け入れる際には、いくつか注意すべきポイントがあります。まず、受け入れ企業側にも守るべき義務があることを認識しましょう。特定技能外国人には日本人従業員と同等以上の報酬を支払うこと、適切な労働条件(労働時間や社会保険加入など)を確保することが法律で定められています。不当な低賃金や長時間労働を課すことはできません。また、支援計画に沿ったサポートが継続的に提供されているかどうか、四半期ごとに出入国在留管理庁への定期報告も必要です。これらは登録支援機関に委託している場合でも最終的な責任は受け入れ企業にありますので、報告内容に目を通すなど企業側も積極的に関与してください。

次に、業種によっては追加の手続きが必要な場合があります。例えば、建設業や造船業で特定技能外国人を受け入れるには、事前に業界ごとの協議会への加入や「受入れ計画」の認定が求められます。また、初めて特定技能外国人を受け入れる際には、岡山県内の自治体への届出も必要です。具体的には、外国人の働く事業所所在地の市町村(例:岡山市や倉敷市など)に「協力依頼書」等を提出し、地方公共団体が実施する外国人支援施策への協力を求められます。これは法律上の義務であり、提出時期は在留資格の申請前などと定められていますので注意しましょう。

さらに、文化・言語の違いによる職場でのコミュニケーションギャップにも注意が必要です。登録支援機関からの通訳支援や生活指導があっても、現場の日本人スタッフとの相互理解が欠かせません。企業側でも異文化理解研修を行ったり、指導担当者を決めて相談しやすい体制を作るなど、受け入れ態勢の整備を進めましょう。岡山県は比較的外国人材のコミュニティが小さい地域ですので、職場が彼らの主な生活の場になります。温かく迎え入れる職場環境づくりが、結果的に定着率向上と戦力化につながる点を心得ておきましょう。

自社で特定技能外国人を受け入れる方法

「登録支援機関に頼らず、自社で直接特定技能外国人を採用・支援したい」という場合、まずは受け入れの流れを把握しておくことが重要です。以下に一般的な手順をまとめます。

  1. 人材の募集・選定:国内在住の留学生や技能実習修了者を採用するか、海外から現地採用するか決めます。国内採用ならハローワークや求人媒体、海外採用なら現地の送り出し機関や人材紹介会社を活用し、特定技能評価試験と日本語試験に合格した候補者を探します。
  2. 雇用契約・支援計画の作成:採用候補者が決まったら、特定技能外国人と結ぶ雇用契約書を用意します。給与や勤務時間などは日本人と同等以上に設定しなければなりません。同時に、受け入れ企業として提供する支援内容をまとめた「支援計画」を作成します。自社で支援する場合は具体的な実施方法(例:〇〇語対応できる担当者:○名配置 等)を明記し、体制が整っていることを示します。
  3. 在留資格の申請:雇用契約書と支援計画が準備できたら、出入国在留管理局へ在留資格認定証明書交付申請(海外から呼ぶ場合)または在留資格変更許可申請(国内で在留中の人を雇う場合)を行います。申請書類には、雇用契約書や支援計画のほか、技能試験や日本語試験の合格証明、会社の登記事項証明書・決算書類などが含まれます。申請は地方管轄(岡山県なら広島出入国在留管理局福山出張所など)で行い、審査に1~3ヶ月程度かかります。
  4. 受け入れ準備:在留資格が許可されたら、外国人を受け入れる準備を進めます。具体的には、住居の確保(アパート契約や社宅提供)、入国時の空港出迎え、入社初日の生活オリエンテーション(銀行口座開設サポートやごみ出しルール説明等)を行います。特定技能外国人が安心して生活を始められるよう、周囲のサポート体制も社内で共有しておきましょう。
  5. 支援業務の実施:入社後は、法律で定められた10項目の支援を計画通りに実施していきます。少なくとも月に1回は面談を行い、勤務状況や生活上の悩みを聞き取ります(必要に応じて通訳を手配)。また、3ヶ月に1回は出入国在留管理庁あてに定期報告書を提出しなければなりません。これらを自社で行うには語学対応力や労務管理の知識が必要なため、社内の担当者にしっかりと役割分担し、記録を残しておくことが大切です。

以上が自社受け入れの大まかな流れです。自社のみで対応するのが難しい部分(例えばビザ申請書類の作成や通訳手配など)は、行政書士や多言語対応可能なNPOにスポットで依頼する方法もあります。また将来的に特定技能の受け入れを継続する予定があるなら、いずれは自社を登録支援機関として登録し、外部への委託費用を抑えることも検討すると良いでしょう。ただし登録要件を満たす必要があるためハードルは高めです。

自社受け入れは、企業文化に合った支援を直接提供できる反面、専門知識や工数がかかります。まずは1人目から無理せず、必要に応じて信頼できる登録支援機関の力を借りることも視野に入れ、柔軟に進めることが成功のポイントです。

まとめ

岡山県の企業が特定技能外国人を受け入れるにあたっては、適切な登録支援機関の選定が重要です。今回ご紹介したように、それぞれの支援機関が持つ特色(介護分野に強い、紹介ネットワークが広い、多言語対応力が高い etc.)を踏まえて、自社の業種やニーズにマッチするパートナーを選びましょう。幸い岡山県内には実績と信頼のある登録支援機関が多数存在しており、初めての外国人雇用でも心強い味方になってくれるはずです。

また、支援委託にかかる費用や支援内容の範囲についても事前に十分確認し、契約内容を比較検討してください。費用相場の透明性が高く、支援終了後のフォローまで親身になってくれる機関が理想です。最後に、企業側も単に委託するだけでなく、外国人社員が働きやすい職場環境づくりに努めることが大切です。登録支援機関と受け入れ企業が二人三脚でサポートすることで、特定技能外国人が岡山の地で長く活躍し、貴社の戦力として成長していくことでしょう。本記事の情報を参考に、ぜひ最適なパートナー選びと受け入れ準備を進めてみてください。

セカジンの背景

外国人留学生の就職説明会

202511月頃