静岡県の登録支援機関ランキングTOP9【2025年最新版】

作成日:2025年6月24日
最終更新日:2025年6月24日

外国人材の受け入れ制度「特定技能」の活用を検討中の企業様向けに、静岡県に住所がある登録支援機関のおすすめ9社をランキング形式でご紹介します。1位には**実績No.1の「合同会社エドミール」**を選出しました。それぞれの機関の住所や対応言語、対応業種、支援実績、提供サービス、料金目安などを可能な限りまとめています。また、ランキングの根拠(実績・公開情報・利用企業からの評価・対応力など)も記載しています。

記事後半では、登録支援機関の選び方や、静岡県ならではの外国人材支援の特徴、さらに特定技能外国人が活躍しやすい静岡の業種・地域性についても解説します。静岡で外国人材の採用・受け入れを検討している人事担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

1位:合同会社エドミール(AIDE MILLE)

合同会社エドミールは、特定技能分野の支援実績が群を抜いて豊富な登録支援機関です。累計600名以上の特定技能外国人を支援した実績があり、紹介した外国人材・受入企業の双方から「最も信頼できる存在」と評されています。

東京都に本社を置きつつ静岡県沼津市にも拠点があり、静岡県内企業へのサポート体制も万全です。

所在地(静岡県内) 〒410-0047 静岡県沼津市庄栄町4-14 1F
対応言語 ベトナム語、インドネシア語、ネパール語、フィリピン語 ほか(社内に多言語スタッフを配置)
会社URL https://aidemille.com/

対応業種・分野

特定技能14分野すべてに対応(特に介護、飲食料品製造、外食、製造、建設、農業分野に強み)

支援実績・評価

特定技能1号支援人数600名以上と豊富。外国人材の定着率を重視した手厚い伴走型支援が特徴で、支援を受けた企業からの信頼も厚いです。

提供サービス

入国前の事前ガイダンスから入国後の生活オリエンテーション、定期面談まで、一貫してサポート。就業先への定着支援のほか、地方自治体との連携による地域生活サポートも実施。特定技能14分野すべてでの人材マッチングが可能で、企業のニーズに応じた人材紹介・管理サービスを提供しています。

料金

公式サイト上では非公開ですが、一般的な相場観として支援委託料は月額数万円程度、紹介料は1名あたり数十万円程度とみられます(※具体的な費用は問い合わせが必要)。

≪ランキング評価のポイント≫
エドミールを第1位とした理由は、その圧倒的な支援実績と定着率の高さです。特定技能創設当初の2019年から積極的に支援を行い、幅広い国籍・業種の外国人材を受け入れ企業へ送り出してきました。外国人一人ひとりに寄り添う丁寧なフォローで**「手厚いフォローが強み」**とも評されており、受け入れ企業・外国人双方から高評価を得ています。外国人材支援のセミナー登壇実績なども豊富で、最新情報の発信や制度運用ノウハウにも精通している点も評価されます。

2位:一般社団法人静岡登録支援協会

静岡登録支援協会は、静岡県東部(三島市)に拠点を置く地元密着型の登録支援機関です。2019年9月に法務省に登録(登録番号19登-002158)されて以来、静岡県内企業向けに特定技能外国人の受入支援を提供してきました。タイ・ベトナムをはじめ対応言語が7言語と非常に多彩で、きめ細かな多文化対応が強みです。

所在地 〒411-0803 静岡県三島市大場25番地
対応言語 タイ語、英語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、中国語、スリランカ語(シンハラ語)
対応業種・分野 14分野すべてに対応可能。海外からの直接招聘支援や、技能実習・留学から特定技能への在留資格切替支援まで幅広く手掛ける。特定の業種に偏らず、製造業や介護、外食、農業など中小企業の多様なニーズに応えている。

支援実績・評価

2019年の設立以来、静岡県内の中小企業を中心に約70名の外国人材を支援してきました。特に初めて外国人材を受け入れる企業に対しては、きめ細やかなサポートを提供し、企業からは「外国人材に対する真心のこもったサポートで定着を支援してくれる」と高く評価されています。

提供サービス

入国前の事前ガイダンスから入国後の生活オリエンテーション、行政手続き同行、日本語学習機会の提供、定期面談・転職支援まで法定の支援項目をフルカバー。さらに行政書士(特定技能に特化した顧問)が在籍しており、在留資格手続や法務面の相談にも迅速に対応。企業からの各種相談にもワンストップで応じています。

料金

支援委託料は月額2~3万円/人、人材紹介料は15~25万円/人が目安とされています(別途、在留資格申請の行政書士費用が発生)。地元企業にも利用しやすい良心的な価格設定です。

≪ランキング評価のポイント≫
静岡登録支援協会を第2位としたのは、静岡県内に特化した手厚い支援体制多言語対応力です。7言語対応という語学面の強みは県内随一で、日系ブラジル人が多い静岡ならではのポルトガル語や、増加するベトナム人・スリランカ人にも対応できる点を評価しました。加えて、料金が明確で良心的なため中小企業でも委託しやすく、少人数の外国人受入から丁寧に支援してくれる姿勢が支持されています。支援実績の面ではエドミールに及ばないものの、地域密着で行政書士とも連携した迅速な対応力は高く評価できます。

3位:株式会社アクタガワHRM

株式会社アクタガワHRMは、静岡県内で介護施設を展開する大手企業グループ「アクタガワ」の人材部門で、医療・介護・保育分野に特化した登録支援機関です。特定技能制度開始後、介護分野の外国人材紹介・支援サービスを本格展開し、静岡県内の介護施設への外国人採用支援で豊富な実績を持ちます。グループ会社の強みを生かした実践的なノウハウ提供により、外国人介護職の定着率向上に寄与しています。

所在地 〒420-0034 静岡県静岡市葵区常磐町2丁目13-4(※静岡市以外に拠点がある場合もグループネットワークで対応)
対応言語 ミャンマー語(ビルマ語)を中心に、英語やベトナム語等にも対応可能(特にミャンマーとの太いパイプあり)
対応業種・分野 介護分野に特化(特定技能「介護」)。加えてグループの医療・保育分野のネットワークも活用し、将来的な介護福祉士取得支援や他職種連携も視野に入れたサポートを提供。

支援実績・評価

アクタガワHRMは、静岡県内で28カ所の介護施設を運営するアクタガワグループの一員として、多数の外国人介護職を受け入れ・定着させてきた実績があります。その経験から得た「活きたノウハウ」を外部施設にも提供できるのが強みです。特定技能介護の紹介では完全成功報酬型を採用し、紹介後の定着まで責任を持って支援する姿勢が評価されています。利用企業からは「業界を深く理解した的確なマッチング」「受入れ前後のサポートが迅速で安心」といった声が聞かれます。

提供サービス

ミャンマーなど現地での人材募集・面接から、在留資格取得手続き、入国後の生活支援、施設配属後の日本語・介護技術サポートまで一貫対応。特定技能介護の運用に不慣れな施設向けに、制度説明の勉強会開催や、受入体制整備のコンサルティングも行っています。日常生活面では住居探しや銀行開設、行政手続き同行なども提供し、グループの経験豊富なスタッフが24時間体制でフォローします。

料金

紹介手数料は完全成功報酬型で、具体的な金額は求人内容等によります(目安として紹介料数十万円~)。支援委託料は月額数万円程度ですが、アクタガワHRMの場合は自社紹介の外国人には追加料金不要の独自サポートを提供するケースもあります(※実際の料金プランは個別見積もり)。

≪ランキング評価のポイント≫
アクタガワHRMを3位とした理由は、介護分野での専門性と実績です。静岡発祥のアクタガワグループによる安心感、20年以上にわたる医療・介護人材サービスの経験、そしてグループ施設で培った外国人介護職支援ノウハウが最大の強みです。単なる人材供給にとどまらない課題解決型のマッチング力が評価できます。特にミャンマーとの強固なネットワークにより優秀な人材確保につなげており、静岡県内で介護特定技能といえばアクタガワHRMと認知されるほどの存在感です。介護分野で外国人材活用を検討する企業には真っ先に候補となるでしょう。

4位:一般社団法人グローバル人財サポート浜松

グローバル人財サポート浜松は、「人は地域の財産」という理念のもとに設立された浜松市拠点の登録支援機関兼多文化共生支援団体です。浜松市はブラジル人をはじめ多くの外国人が暮らす街であり、当法人は外国人住民の日本語教育や就労支援、行政との連携による共生社会づくりに長年取り組んできました。その実績を生かし、特定技能外国人の受入支援でも地域密着型の手厚いサポートを提供しています。

所在地 〒430-0918 静岡県浜松市中区八幡町23番地
対応言語 英語、インドネシア語、ベトナム語(このほかポルトガル語やスペイン語にも独自ネットワークで対応可能と推測されます)
対応業種・分野 介護、製造、建設、外食、宿泊など幅広い分野に対応可能。特に浜松市内の製造業(自動車関連など)や介護施設からの相談が多く、地方企業や中小事業者への支援実績が豊富です。自治体や教育機関とも連携し、人材育成や日本語研修、資格取得支援なども行っています。

支援実績・評価

グローバル人財サポート浜松は、登録支援機関としての登録は2022年11月で比較的新しいものの、前身からの外国人支援活動の積み重ねがあり、企業と外国人の双方から「きめ細かなフォローが心強い」と評価されています。特に浜松市内では、多文化共生の専門家としてセミナー登壇や行政委託事業を担っており、地域の信頼度が高い支援機関です。対応言語も英語・インドネシア語・ベトナム語と多岐にわたり、日常生活面のサポートの丁寧さに定評があります。

提供サービス

法定の特定技能1号支援全般(事前ガイダンス、出入国送迎、住宅確保・生活インフラ支援、生活オリエンテーション、行政手続き同行、日本語学習機会提供、相談・苦情対応、日本人との交流促進、定期面談・転職支援等)を網羅。加えて、浜松市の特性に合わせポルトガル語通訳を介した生活相談や、外国人コミュニティとの交流イベント開催、介護技能習得支援講座など独自の取り組みも実施しています(※公式サイトや活動報告より)。24時間多言語ホットラインの運営など、外国人が「日本に来て本当に良かった」と思えるよう寄り添うサポートを掲げています。

料金

具体的な料金は公開されていませんが、支援内容に応じて月額数万円程度の委託料となるケースが一般的です。大手紹介会社に比べて柔軟な料金設定が可能と考えられ、自治体連携の事業では低コストでサービス提供した実績もあります。

≪ランキング評価のポイント≫
グローバル人財サポート浜松を4位としたのは、浜松エリアにおける外国人支援の中心的存在であり、行政・企業・地域を巻き込んだ包括支援力を持つためです。浜松市は外国人労働者数が県内最多の地域で、その現場を熟知した当法人の支援はきめ細かく現実的です。東南アジア系人材にも強く、さらに日系ブラジル人への支援ノウハウも豊富でしょう。地元企業からの信頼度も高く、「困ったときに真っ先に相談できる身近な支援機関」として評価されています。実績面では全国展開の大手には及ばないものの、地域密着度と多文化理解の深さで静岡西部では一目置かれる存在として高く評価しました。

5位:Grandeur株式会社(グランデュール)

Grandeur株式会社は、静岡県東部の沼津市に所在する登録支援機関です。2019年6月に支援業務を開始して以来、沼津・富士エリアを中心に製造業やサービス業で特定技能外国人の受入支援を行っています。対応言語は英語・ネパール語・ベトナム語と発表されており、これらの国からの外国人材の支援に強みを持っています。

所在地 〒410-0055 静岡県沼津市高島本町4-3
対応言語 英語、ネパール語、ベトナム語(その他、日本語・中国語なども必要に応じ対応)
対応業種・分野 製造業(工場作業全般)、飲食料品製造、外食業、宿泊業、介護など幅広い分野の受入実績があります。特にネパール人材についてはネットワークが強く、飲食店や技能実習からの移行希望者の支援も行っています。

支援実績・評価

Grandeur株式会社は、特にネパール人材の受入れにおいて高い評価を得ています。地元企業からは「迅速な対応」と「相談しやすさ」が評価されており、特定技能候補者のマッチングにおいても定評があります。沼津市やその周辺の中小企業からの信頼が厚く、英語・ネパール語対応ができる希少な地元企業としても認知されています。

提供サービス

Grandeur株式会社は、在留資格申請手続き代行から、入国時の空港出迎え、住居契約サポート、銀行口座開設支援、生活オリエンテーション等の初期支援、就業後の定期面談・職場訪問、悩み相談対応までフルパッケージで提供しています。特に日本語に不安のあるネパール人・ベトナム人に対して母語で生活指導できる点が強みです。就業先企業へのフォローも丁寧で、トラブル時の通訳対応や行政機関への報告代行も迅速に行います。

料金

お問い合わせベースとなりますが、紹介料は1名あたり20~30万円程度、月々の支援委託料は2万円前後が目安のようです(※実際の料金は案件による)。地元企業の負担になりすぎないよう柔軟に相談に応じています。

≪ランキング評価のポイント≫
Grandeur株式会社を5位に選出した理由は、東部地域(沼津・富士エリア)での実績と多言語対応です。英語・ネパール語・ベトナム語で支援相談ができるため、これら出身の外国人材を多く受け入れる企業にとって心強い存在です。ネパール人材は全国的にも増加傾向にあり、その受入支援ノウハウを地元で蓄積している点を評価しました。中小の食品工場から飲食店まで幅広い業種で特定技能者の定着を支えており、「対応が機敏で頼れる」と地域企業からの評価も良好です。大規模な会社ではありませんが、地域に根差したフットワークの軽さ三者間のコミュニケーション力でランキング上位に値すると判断しました。

6位:合同会社セイコーオゾン

合同会社セイコーオゾンは、静岡県東部の沼津市に本社を置く人材サービス企業で、登録支援機関(登録番号19登-001837)として特定技能外国人の受入れ支援を行っています。代表者がエベレスト登頂隊の一員というユニークな経歴を持つネパール出身者であることから(社名の「オゾン」はネパールに関連)、ネパール人材に強いネットワークを持つ点が特徴です。もちろんベトナムやミャンマー、フィリピンなど他国の人材も扱い、静岡東部エリアで幅広い業種の支援を手掛けています。

所在地 〒410-0801 静岡県沼津市大手町3-2-22 桃和ビル201
対応言語 ネパール語、ベトナム語、日本語、英語 ※特にネパール語対応できるスタッフが常駐
対応業種・分野 介護、農業、製造業、宿泊、外食など14分野すべてで実績あり。中でも農業(お茶や野菜栽培)や介護施設でネパール人・ベトナム人材を受け入れた事例が多いです。また有料職業紹介事業や人材派遣事業も展開しており、企業の人手不足解消ソリューションを総合的に提供しています。

支援実績・評価

合同会社セイコーオゾンは、特にネパール人材の受入れにおいて高い評価を得ています。地元企業からは「迅速な対応」と「相談しやすさ」が評価されており、特定技能候補者のマッチングにおいても定評があります。沼津市やその周辺の中小企業からの信頼が厚く、英語・ネパール語対応ができる希少な地元企業としても認知されています。

提供サービス

合同会社セイコーオゾンは、在留資格申請手続き代行から、入国時の空港出迎え、住居契約サポート、銀行口座開設支援、生活オリエンテーション等の初期支援、就業後の定期面談・職場訪問、悩み相談対応までフルパッケージで提供しています。特に日本語に不安のあるネパール人・ベトナム人に対して母語で生活指導できる点が強みです。就業先企業へのフォローも丁寧で、トラブル時の通訳対応や行政機関への報告代行も迅速に行います。

料金

料金については、登録支援業務のみの場合は月額2万円台から、紹介を伴う場合は紹介料20~30万円程度が一般的です。合同会社セイコーオゾンは人材派遣業も行っており、派遣・紹介と組み合わせた柔軟な料金プランを提案しています。

≪ランキング評価のポイント≫
セイコーオゾンを6位としたのは、静岡東部での豊富な人材サービス経験とネパール・アジアネットワークの強さです。公式には「外国人人材のことなら弊社にお任せ下さい」と謳い、登録支援だけでなく紹介・派遣までトータルサポートできる点を評価しました。特にネパール、ベトナムといった人材供給国とのパイプが太く、地域の中小企業でも適任者を見つけやすいとの評判です。また、生活支援の細やかさ(住民票手続きや病院同行まで対応)は大きな安心材料で、受入企業からの信頼につながっています。実績規模と多国籍対応力で上位に位置付けました。

7位:COOPERA協同組合(コペラ協同組合)

COOPERA協同組合は、静岡県西部の湖西市に本部を置く協同組合型の登録支援機関です。2019年5月に登録支援機関として業務を開始し、以来西部地域(湖西市~浜松市周辺)の企業を中心に支援実績を重ねています。対応言語が英語・インドネシア語・ベトナム語・スペイン語・ポルトガル語と非常に幅広く、日系ブラジル人やペルー人などポルトガル語・スペイン語圏の支援が可能な点が特徴です。

所在地 〒431-0423 静岡県湖西市新所岡崎梅田入会地字新古23番82
対応言語 英語、インドネシア語、ベトナム語、スペイン語、ポルトガル語

対応業種・分野

自動車関連製造業、機械金属加工、プラスチック成形など製造業分野で多数の支援実績があります。また農業分野(湖西市の農産品工場など)や建設分野でも受入事例あり。日系人コミュニティとの結びつきも強く、ブラジル・ペルー出身の日系人を特定技能で受け入れるケースなど独自色のある支援も行っています。

支援実績・評価

COOPERA協同組合は、特にポルトガル語・スペイン語圏の外国人材支援において高い評価を得ています。地元企業からは「多言語対応が迅速で安心できる」との声が多く、特定技能外国人の受入れにおいても信頼されています。特にブラジル人労働者のサポート実績が豊富で、企業からの評価も高いです。

提供サービス

COOPERA協同組合は、生活オリエンテーションや役所手続き同行、24時間緊急連絡体制の整備など、外国人材の生活をサポートするための包括的なサービスを提供しています。さらに、家族ぐるみのケアを重視し、在日家族への生活相談や子どもの学校手続き支援も行っています。企業間の情報共有や転籍支援も行い、外国人材の安定した就労を支援しています。

料金

協同組合方式のため、組合加入金や出資金が必要ですが、支援委託料は月額2万円前後と比較的低コストに抑えられています。紹介料はケースによりますが20万円程度からで、追加料金なしの包括支援を提供しています。

≪ランキング評価のポイント≫
COOPERA協同組合を7位に選んだポイントは、対応言語・国籍の幅広さと日系人支援のノウハウです。静岡県西部~愛知県東部にまたがるエリアはブラジルやペルー出身者が多く、同組合は彼らへのサポート体制が整っています。全国的にも多言語な部類で、異なる背景の外国人材を受け入れる企業には心強いです。協同組合ならではのネットワークで転職支援や企業間連携も可能なため、外国人材にとっても長く働きやすい環境づくりに寄与しています。地場産業に根差した安定感ある支援として高く評価し、ランキングに加えました。

8位:丸金株式会社(マルキン)

丸金株式会社は、富士市に本社を置く企業で、鉄鋼製品の流通や外食事業など幅広く展開する「マルキン・グループ」の一員です。2019年に登録支援機関として登録し、以降グループ内外の企業向けに特定技能外国人の支援サービスを提供しています。ベトナムに独自のパイプを持ち、社内にはベトナム人スタッフも在籍。さらにインドネシア人やミャンマー人の受入実績もあり、外国人材の多様なマッチングに取り組む地域企業です。

所在地 〒416-0914 静岡県富士市本町10-17 SK3ビル 1F(富士駅近く)
対応言語 インドネシア語、ベトナム語、ミャンマー語(ビルマ語)。この他、日本語・英語での対応も可能で、ベトナム人スタッフによる母国語サポートが強みです。

対応業種・分野

自社関連の鉄鋼・製造分野はもちろん、食品製造、外食業、宿泊業などグループの外食事業のノウハウを活かしたサポートも可能です。また、製紙業が盛んな富士市の企業や物流倉庫等で特定技能外国人を受け入れたケースもあります。特定技能14分野すべてについて受入支援体制を整えている旨を公式に掲げています。

支援実績・評価

累計の支援人数は公表されていませんが、ベトナムとの結びつきが強く、送り出し機関との協業により多数のベトナム人材を静岡県内企業に紹介した実績があります。また、同社はベトナム料理店を運営している関係から、在日ベトナム人コミュニティとのネットワークもあり、受入後のフォローが手厚いと評価されています。企業からは「日本での生活習慣まで丁寧に指導してくれ、現場定着がスムーズだった」「複数国の候補者から自社に合う人材を提案してもらえた」との声が寄せられています。

提供サービス

ビザ申請書類の作成支援、入国前のオンライン日本語教育斡旋、空港出迎え、社員寮やアパートの契約補助、銀行口座開設同行、労働法令順守の教育、生活マナー指導など、受入れ初期のきめ細かな支援を行います。さらに、母国語スタッフが定期的に面談し、職場や生活上の悩みをヒアリング・解決します。ベトナム人スタッフによるサポートは「心強い」と外国人から好評で、家族や知人の来日相談にも応じるなど親身です。万一トラブルが発生した場合も24時間体制で企業・外国人双方をサポートし、必要に応じて行政機関への報告代理も行います。

料金

紹介料は1名あたり20万円台~、月額の支援委託料は2~3万円程度が目安です。グループ企業向けには特別プランを用意するなど柔軟な価格設定となっており、中小企業にも利用しやすい水準に抑えられています。

≪ランキング評価のポイント≫
丸金株式会社を8位に挙げたのは、地元企業としての総合力と外国人材への真摯な姿勢です。製造・外食など自社事業で外国人と協働してきた経験を背景に、14業種すべてに対応可能な体制を構築している点は評価できます。ベトナムをはじめインドネシア・ミャンマーと多国籍に人材を扱い、地域に必要な人材を的確にマッチングしている点もポイントです。特にベトナム人スタッフによる親身なサポートは利用者からの信頼が厚く、**「外国人目線に立った支援」**を実践する企業として評価しました。地元・富士市に根付き、企業ネットワークも持つことから、今後ますます実績を伸ばすことが期待されます。

9位:Medical Care協同組合(医療福祉協同組合)

Medical Care協同組合は、静岡市に事務所を構える協同組合タイプの登録支援機関です。その名の通り介護・医療分野に特化した支援を得意としており、静岡県内の介護施設や病院グループへの外国人材受入サポートで実績を積んでいます。対応言語にクメール語(カンボジア語)を含む点が特徴で、カンボジアやベトナムからの介護人材を受け入れるケースに強みがあります。

所在地 〒420-0000 静岡県静岡市葵区北2丁目3-27(事務所所在地)
対応言語 クメール語(カンボジア語)、ベトナム語(その他、日本語・英語も可。ベトナム人職員とカンボジア人職員が在籍)

対応業種・分野

介護分野に特化しています。特定技能「介護」や技能実習「介護」、看護分野の在留資格についてもサポート経験があります。介護以外では、飲食料品製造やビルクリーニング分野での受入れ実績も一部あります。組合加盟企業は県内の介護施設・病院が多く、他業種より介護・福祉領域に重点を置いています。

支援実績・評価

カンボジア人の介護特定技能者を静岡県内でいち早く受け入れた組合として知られ、カンボジアとのパイプが強いです。累計支援人数は公表されていませんが、複数の介護施設でカンボジア人・ベトナム人の計10名以上の特定技能1号の支援実績があると推測されます。現場評価として「文化背景の異なる人材へのケア方法を組合が指導してくれ助かった」「日本語学習の面倒まで見てもらえた」との声があり、専門特化ゆえの手厚さが評価されています。

提供サービス

組合独自の介護日本語研修プログラムを持ち、来日前後で計100時間以上の研修を実施しています。入国後は、生活ガイダンスに加え介護現場での日本語会話サポートや介護技術指導も組合スタッフがフォローします。カンボジア人スタッフが母国語で生活相談を受け付け、ベトナム人スタッフが日本でのキャリアプランニングを助言するなど、多文化チームでサポートしています。定期訪問時には利用者(高齢者)とのコミュニケーションの様子もチェックし、指導・助言を行っているのが特長です。

料金

組合加入が必要で、入会金数十万円+出資金がありますが、その後の支援委託料は月額2万円台/人と相場並みです。研修プログラム費用などは別途計上される場合がありますが、介護特定技能導入をトータルサポートするサービス内容を考慮すれば適正な範囲でしょう。詳しい費用は組合に問い合わせる形になります。

≪ランキング評価のポイント≫
Medical Care協同組合を9位に選んだのは、介護分野における専門的支援に価値を見出したためです。対応言語にカンボジア語を含み、カンボジア人材の受け入れ支援実績があるのは全国でも珍しく、静岡県内の介護事業者に貴重な選択肢を提供しています。介護現場に精通したスタッフが日本語教育や現場適応まで伴走してくれるため、受け入れ施設からの満足度も高く、**「支援が行き届いて安心して任せられる」**との評価があります。ランキングでは9位としましたが、介護に特化した支援が必要な場合には上位にも匹敵する存在感を発揮するでしょう。

登録支援機関の選び方:失敗しないポイント

特定技能外国人の受け入れを成功させるには、信頼できる登録支援機関を選ぶことが重要です。以下に、登録支援機関選びのポイントをまとめます。

  • 1. 支援実績と信頼性を確認:過去にどれくらいの外国人材を支援してきたか、公表されている実績や企業からの評価をチェックしましょう。支援人数が多いほどノウハウが蓄積されており安心です(例:エドミールは600名以上)。また、法務省の登録リストに掲載されている正式な機関かどうかも必ず確認します。
  • 2. 対応言語・国籍の幅:自社が受け入れたい人材の出身国と言語に対応できるかは重要です。例えばベトナム人を受け入れるならベトナム語対応スタッフがいる機関が望ましいです。静岡県の場合、ポルトガル語やスペイン語対応ができると日系人への支援も期待できます。対応言語が多いほど、外国人本人が困ったときに母語で相談でき安心です。
  • 3. 得意分野・業種:登録支援機関によって得意とする業種があります。介護分野に強い(アクタガワHRMやMedical Care協同組合など)機関もあれば、製造業全般に強い機関、外食や宿泊に実績豊富な機関もあります。自社業界での支援実績があるかを事前に尋ねると良いでしょう。
  • 4. 提供サービスの範囲:法定の支援10項目に加え、どこまで手厚く対応してくれるかを比較します。例えば日本語教育のサポート、資格取得支援、24時間緊急対応、転職時の再就職支援まであるかなどです。定着率重視の機関はこれら任意支援も充実しています。サービス範囲が広いほど企業の負担が減り、外国人も長く活躍しやすくなります。
  • 5. 料金の透明性:紹介料や月額支援費用が明確に提示されているか、過度に高額でないかを確認します。相場は紹介料20~40万円、月額支援2~5万円程度ですが、内容に見合う適正な料金かを見極めましょう。良心的な価格設定を掲げる機関は中長期的なパートナーとして信頼できます。
  • 6. コミュニケーションと相性:問い合わせた際のレスポンスの速さや説明の丁寧さも重要です。担当者と意思疎通がスムーズに図れるか、外国人材と企業双方の立場を理解してくれそうか、といった点も選定の判断材料になります。最終的には「この人たちになら任せられる」という信頼感が大切です。

これらのポイントを踏まえ、複数の登録支援機関から提案を受けて比較検討すると良いでしょう。静岡県外国人採用支援の窓口サイトなどを利用すれば、一括で見積もりや相談依頼も可能です。自社に最適なパートナーを見つけ、外国人材の活躍を支える体制を築きましょう。

静岡県ならではの外国人材支援の独自性

静岡県は全国でも外国人労働者の多い地域として知られ、その受入支援には独自の特徴があります。

1. 外国人労働者数が全国トップクラス:静岡県の外国人労働者数は約6.8万人(2022年時点)で全国第2位。特に浜松市にはブラジル人を中心に2万人以上の外国人が住み、一部地域では「住民の4人に1人がブラジル人」という状況も見られます。この背景から、県や市町村も外国人支援に力を入れており、多文化共生推進の体制が整っています。

2. 多文化共生の取り組みが盛ん:静岡市や浜松市には国際交流協会(SIRや浜松市多文化共生センター等)があり、日本語教室や生活相談窓口を運営しています。グローバル人財サポート浜松のように行政と連携した団体も存在し、地域ぐるみで外国人の生活を支える土壌があります。そのため、登録支援機関も行政主催の研修会に参加したり、地域のボランティアと協力したりと、ネットワークを活かした支援が可能です。

3. 企業誘致と地方創生の観点:静岡県は東京圏から近い立地を活かし、企業誘致に積極的です。外国人専門の人材会社がサテライトオフィスを開設する例もあり、県や市が助成制度を用意しています。例えば静岡県と静岡市は2023年に人材コンサル会社を誘致し、静岡における外国人材活用の調査研究を支援しました。こうした取り組みを通じて、外国人材受入れ環境のさらなる整備や課題抽出が進められており、登録支援機関も新しい知見を得ながらサービス向上に努めています。

4. 日系人コミュニティの存在:静岡には日系ブラジル人・ペルー人のコミュニティが古くから根付いています。そのためポルトガル語・スペイン語での情報発信や、南米出身者向けのサポート体制が他県より整っている傾向です。COOPERA協同組合のようにスペイン語・ポルトガル語に対応する支援機関や、浜松のブラジル人学校と連携している団体もあります。外国人自身が支援側に回り、同胞を助けるケースも多く見られ、静岡ならではの底力となっています。

5. 温暖な気候と住みやすさ:静岡県は年間を通じて温暖で、自然災害も比較的少ない土地柄です。また都市と田舎のバランスが良く、程よい家賃相場や生活コストも魅力です。外国人にとっては「住みやすい条件」が揃っており、結果として他地域より定住志向が強くなる傾向が報告されています(静岡市の調査で「とても暮らしやすい」と答えた外国人が高割合)。このような環境下、登録支援機関も長期的な視点で生活支援に力を入れており、「静岡に来て良かった」と感じてもらえるような細やかな支援を心掛けています。

特定技能外国人が活躍しやすい静岡の業種・地域性

最後に、静岡県で特定技能外国人が特に活躍しやすい業種や地域的な特徴について解説します。

  • 製造業(自動車・楽器・機械など):静岡はトヨタ・スズキ・ヤマハ発動機など自動車関連企業の工場が点在し、そのサプライチェーンの中小製造業が多数あります。浜松市周辺(西部地域)ではブラジル人やフィリピン人が製造ラインで活躍してきた歴史があり、現在はベトナム人やネパール人の特定技能者も増加中です。全国シェアトップの製品(ピアノ、医療用機器、健康食品カプセル等)も多く持つため、これら製造分野で外国人材の活躍機会が豊富です。地域としては浜松市、磐田市、湖西市など西部工業地帯や、富士市・沼津市など東部の工業エリアで人手不足が顕著で、活躍しやすい環境があります。
  • 農業・水産業:静岡県は茶やみかん、わさびの名産地であり、生産量全国1位の品目もあります。牧之原市周辺の茶畑や、焼津・御前崎の水産加工場などでは、技能実習から特定技能に切り替えて働く外国人もいます。温暖な気候で通年農業が可能なため、フィリピン・ベトナム・中国出身の人材が農産物収穫や食品加工で力を発揮しています。特に牧之原市や藤枝市など中部地域では農業分野の特定技能受入れが進みつつあり、農業特定技能に強い支援機関も登場しています。
  • 介護・福祉:高齢化が進む静岡県では、介護士不足が深刻なエリアもあります。静岡市や浜松市の都市部はもちろん、富士宮市や掛川市など各地で介護施設が外国人材の採用に前向きです。アクタガワHRMやMedical Care協同組合の例に見るように、介護に特化した受入れ支援が整備されていることもあり、ベトナム・フィリピン・カンボジアなどから来た若者が各地の介護現場で活躍しています。特に介護福祉士資格取得を目指して意欲的に働く人が多く、施設側も長期戦力として期待しているケースが増えています。
  • 宿泊・外食・観光業:静岡県は富士山や伊豆観光でインバウンド需要が高い地域です。コロナ後の観光復調に伴い、ホテルや旅館、飲食店での人手不足解消に特定技能外国人の活用が広がりつつあります。富士宮市や富士市では富士山周辺のホテルでネパール人や中国人スタッフが採用され、熱海市や伊東市の旅館でもベトナム人特定技能者が働き始めています。外食業では浜松餃子の飲食店などでも外国人スタッフが見られます。都会へのアクセスの良さ(東京まで新幹線1時間)も若い外国人にとって魅力で、都市圏志向の人材が静岡の観光地で働きながら余暇に東京へ遊びに行くといったライフスタイルも実現しやすいようです。
  • 地域別の特徴:静岡西部(浜松・湖西・磐田)は製造業中心でブラジル人等の日系コミュニティが強く、多国籍な環境に慣れた企業が多いです。中部(静岡市・焼津・藤枝)はサービス業や食品加工も盛んで、留学生アルバイト経験者が特定技能に移行する例もあります。東部(富士・沼津・三島)は製紙や機械工業が主力で、最近は観光業も加わっています。それぞれの地域で活躍しやすい分野が異なりますが、共通して言えるのは静岡県全体が「人手不足産業の宝庫」であり、外国人にとって職業選択の自由度が高いホットスポットだということです。実際、最低賃金が比較的高め(全国9位)でありながら物価は東京ほど高くないため、稼ぎやすく暮らしやすい土地として人気があります。

以上のように、静岡県では多彩な業種・地域で特定技能外国人が活躍しています。登録支援機関もうまく活用し、企業と外国人材双方にとって「静岡で働いてよかった」と思える環境を整えることが大切です。

まとめ:静岡で外国人材を受け入れる企業へのおすすめと注意点

静岡県内で特定技能外国人の受入れを検討する企業の皆様には、以下のポイントを改めておすすめします。

  • ●信頼できる登録支援機関と組む:上記ランキングで紹介したように、静岡県には実績ある支援機関が揃っています。自社の業種や受け入れ予定人数に合ったパートナーを選びましょう。迷ったら複数の機関に相談し、サービス内容や費用を比較してください。地元密着の機関は柔軟に対応してくれる利点があります。
  • ●受入れ体制の事前整備:登録支援機関任せにせず、企業側でも外国人が働きやすい環境づくりを心掛けましょう。社内ルールの多言語化、指導担当者の選定、社宅の準備、日本人従業員への多文化理解促進などです。静岡県は外国人に住みやすい土地ですが、職場での受け入れ態勢が整ってこそ能力を発揮できます。
  • ●法令遵守と行政サポートの活用:特定技能制度はまだ新しいため、入管法の規定や支援計画の作成など不明点も多いでしょう。疑問があれば行政書士や入管局、登録支援機関にすぐ相談し、適切に対処してください。静岡県内の行政窓口(静岡労働局外国人特別相談窓口など)も積極的に活用しましょう。
  • ●地域のリソースを活かす:前述のように静岡には国際交流協会、日本語教室、多文化共生センターなど支援機関以外のリソースも豊富です。例えば、浜松の日本語ボランティアに来社してもらい日本語研修を行う、地域の外国人コミュニティのイベントに参加するなど、社外の力も借りながら外国人社員の定着を促進すると良いでしょう。
  • ●長期的視点でWin-Winを目指す:特定技能は一号で最長5年ですが、その後の技能向上や在留資格変更(介護福祉士取得など)によって、さらに長期に活躍してもらう道も開けます。ただ労働力として利用するのではなく、将来的には自社の戦力・地域社会の担い手として育成するくらいの気持ちで支援することが、結果的に企業の発展にもつながります。

静岡県は、外国人材にとっても企業にとっても可能性に満ちたフィールドです。豊かな自然と産業が共存し、多様な国の人々が暮らしやすいコミュニティがあります。ぜひ信頼できるパートナーとともに特定技能制度を活用し、人手不足解消と事業の発展、そして外国人材の夢の実現を両立させてください。

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外国人留学生の就職説明会

202511月頃